OLJについて
「ワンライフ」とは、
発起人であるケビンと友絵は、もともと東京で暮らすサラリーマンでした。 毎日満員電車に乗って通勤、会社のために汗水流して仕事をする。時間がないから外食し、深夜に帰宅。 週末も睡眠不足の解消と家事や仕事の準備であっという間に終わってゆく。 休暇も仕事の合間を縫うようにして取り、時間を気にしながら駆け足での旅行。 仕事の内容は信念から遠く、自己弁護をくりかえし、そこからくる罪悪感をまたもっともらしい理由で正当化する日々――
大きなシステムの中の歯車として生きることで一定の保証と社会的評価を得ることはできる。 でもそのために自分の情熱や信念を犠牲にしてしまっていいのだろうか? 一度きりしかない人生の最期に、自分に対して言い訳をすることなく自分の生き方に誇りを感じることができるだろうか? そんな疑問が日増しに強くなっていきました。
一度きりの人生、本当にやりたいことをして生きても、妥協して生きてもそれでおしまい。だったら本当に情熱を感じることを追求する生き方を選びたい―― 自分の人生の「主役」となる決断でした。 周囲からは賛否両論ありましたし、恐怖心もありました。 でもひとつ確かなことは、信念や情熱を貫いての結果であれば、失敗であっても受け入れられる、ということです。 自分で決める自由と、結果への責任。 この重みは計り知れないものであることは確かですが、それが大きな励みとなることを実感しています。
ワンライフジャパンのプログラムでは、参加者はいわゆる「お客様」ではありません。 参加者の皆さんは、年齢、性別、学歴や国籍は関係なく、一人の人間として向き合い、新しい出会いから生まれる気づきや発見、その共有を通じてお互いに学びあう「パートナー」として位置づけています。 どのプログラムも二つと同じものはなく、私たちワンライフジャパンとパートナーの皆さんがともに築き上げてゆく、世界に一つしかないプロジェクトなのです。
ワンライフジャパンのプログラムは、
多様な可能性を信じて
One Life Japanの目標は、よりよい生き方を実現するために、私たち自身と地域社会のなかにある多様な生き方の可能性を再発見し、実現するためのお手伝いをすることです。
多様な生き方の可能性は、地球上に暮らすあらゆるいのち(生命体)のホリスティックな(総体的な)つながりを意識し、理解することから生まれると考えます。私たち人間は人間だけで生きているのではありません。他の数え切れない命からなる生態系とのつながりによって支えられ様々な困難を乗り越えて生きている、いわば生かされているのです。
現代の生活ではそれを実感する機会がきわめて少なくなっていますが、この命の営みがはるか昔から連綿と繰り返され、いまなお続いているからこそ私たちがここに存在するのだという事実―― これを意識したとき、多くの当たり前だと思っていた価値観や既成概念、社会通念、そこから生まれる見栄や恐れを超えて、自分にとって何が真実で何が大切なのかということを自由に発想することにつながるのではないでしょうか。世界中で急速に環境問題が深刻化していますが、いま私たちが何をすべきなのかを考えるときも、こうした視点をもつことで新しい見方が生まれてくると思うのです。
私たちはこのような考えに基づき、日本の個性的で美しい自然、歴史、文化を最大限に利用しながら、生態系とわれわれの複雑なつながりを総体的に意識することができるようなプログラムを提供します。